MADE IN OCCUPIED JAPAN
琉米企画
他県とは一線を画す沖縄の歴史
~若い世代へ伝え学んでもらうには~
ブランド名の「MADE IN OCCUPIED JAPAN」は「占領下の日本製」という意味で、太平洋戦争後、1947年からサンフランシスコ講和条約が発効された1952年まで、日本からの輪出品に表記を義務付けられていた言葉です。沖縄は今でこそ南国の楽園のような場所ですが、太平洋戦争時には激しい地上戦が繰り広げられ、空爆や艦砲射撃によって地形が変わるほど無差別に破壊しつくされました。戦後はアメリカの統治下に置かれ、1972年に日本へ返還されて約50年が経過しますが、日本国内における米軍専用施設の約70%がいまだに沖縄に集中し、本土とは異なる沖縄とアメリカが融合した独特な文化や街並みが色濃く残っています。
1980年以降に生まれた世代は、沖縄が日本へ返還され街並みも回復し平和な世の中で過ごしていました。沖縄戦当時を学校の授業で勉強したり祖父、祖母、両親などから話を聞いた事もあるかもしれません。
今の沖縄が何故出来上がったのか、他県とは違う独特な文化や街並みの理由を感じてこの先も伝えていきたい。実際に沖縄戦を体験した世代、アメリカ統治下に置かれた沖縄で育った世代、そしてその世代に育ててもらった世代。
これから時が経つにつれてリアルな声で実際の体験を聞ける機会が減り、濃い沖縄の歴史が薄れていく様な気がします。
琉米企画(琉球(沖縄)、米国(アメリカ)
ファッションのフィルターを通して沖縄の歴史を発信し、沖縄の若い世代はもちろん県外の方々へも沖縄の歴史を伝えていきます。
ブランドアイコン
1946年からアメリカ軍が公式通貨として発行したB円(軍票)をデザインソースにブランドアイコンを考えました。
アメリカ統治下に置かれた1945年、B円が公式通貨になった1946年、B円廃止されドル通貨に変わった1958年、本土復帰をはたした1972年。沖縄にとって重要な年代を記載します。琉球、米国の交わった文化を伝える意味で『琉』、『米』を記載します。
あまり馴染みがないかもしれませんが、まずは興味をもってもらう第一歩としてたくさんの意味を込めたアイコンになります。
Special thanks
今回ご協力頂いた写真家は1946年生まれ、元琉球新報社編集局写真部カメラマン、国吉和夫さんになります。1968年から戦後の沖縄を様々な着眼点から撮影し強烈なメッセージのこもった貴重な写真をご提供頂きました。その当時のリアルな風景、アメリカと日本の狭間でも前向いて歴史を刻んだうちなんちゅ(沖縄人)の強さ、儚さを存分に感じて下さい。
また戦後を体験していないこれから歴史を繋いでいく世代の写真家から当時の産物を、彼らなりの着眼点でメッセージを込めて撮影してもらいました。
1988年生まれ、現在は東京をメインに活躍する新垣隆太さん。
1988年生まれ地元大宜味村にて刺繍アーティストとして活動している金城孔明さん。
当時を知らない彼が発信しそして同時に地元沖縄を学び伝えていく。
戦後体験者、未体験者の各二名が今回の琉米企画を体現します。
(このプロジェクトで実現したいこと)
沖縄戦後、日世からア世に変わり他県にはない様々な事が起きた沖縄。
但しその歴史があった上で今の沖縄があるのは紛れもない事実です、その歴史をどんなきっかけでも良いので興味をもって頂き少しでも学んで欲しい。
この企画を県内、県外へ向けて様々の場所で発信していきたいと考えております。
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